2023.11.06
弊社社長の酒井が共同代表を務める「(一社)阿武隈牛の背ウルシぷろじぇくと」の活動が新聞記事になりました(Web版はこちら)。
福島第1原発事故により、食物が耕作できなくなってしまった福島県の中山間地の田畑に、ウルシの苗木を植えて里山の再生を目指そうというプロジェクトです。
日本の漆器産業を中心とした漆を使う業界では、9割以上を中国などからの輸入に頼っていますが、近年その量が急速に減少し、将来的に安定した供給が見込めなくなってきています。
この現状と、原発事故によって未だ食物を耕作できずに放置されている田畑の問題を同時に解決できないかと考えたのが、このプロジェクト発足のきっかけです。
文化庁は国宝や重要文化財建造物の修復に国産漆を使う方針を打ち出しています。
将来的にここで採れた漆が使われ、この地が日本の文化を支える一端を担えるようになることを願って作業をしています。
出典:2023年11月6日 中日新聞
2023.10.10
当社は、このたび長野県が発行するグリーンボンド(気候変動の緩和・気候変動への適応に資するプロジェクトなどの資金調達のために発行される債券)への投資を決定しましたので、お知らせします。
詳細は、長野県ホームページ(下記リンク)および添付の表明通知(PDF)をご参照ください。
下に全文あり(PDF)
長野県グリーンボンドの発行について
グリーンボンドに投資表明をしていただいた投資家を公表します
2023.09.20
当社で実施したこれまでの取組のゴール別の状況をまとめました。
投稿件数は着実に増え、直近で190件になりました。グラフの傾向は大きく変わらず推移しています。
最近の主なトピックスとしては、長野県地球温暖化対策条例に基づき、事業活動温暖化対策計画を策定したことや、事務所の蛍光灯をLEDに替えたことなどでしょうか。
また、当社のWebサイトも全面的にリニューアルを行い、それまでサブドメインで運用していたSDGsのトピックスも本体に統合いたしました。
これからも継続的に発信してまいります。
2023.08.18
山梨県からお越しになったお客様に、箸づくりのワークショップにて「マイ箸づくり」を体験いただきました。
木曽ひのきを材料に使い、自分の長さに合ったマイ箸が作れる好評のワークショップです。
カンナを使って、材料を箸の形に(先に行くに従って徐々に細くなるように)削るのですが、専用に設計された治具を使うことにより、誰でも正確に規定の形状に仕上げることができるようになっています。
また、治具に記されたスケールを使って、自分の指の長さに合った最適な箸の長さを求めることもできるようになっています。
参加された方には、ご自身で作ったマイ箸とともに、ひのきの削りくずを網袋に入れて持ち帰っていただいています。
ひのきはとても良い香りですので、玄関や寝室などに置いたり、お風呂に入れたりして香りを楽しんでいただいています。
2023.08.13
「第10回 木育フェスティバル in 信州しおじり」に参加いたしました。
新型コロナウィルスの影響で4年振りの本格開催です。
当社は協力会社として参画するとともに、島根大学山下名誉教授による「ロボ木ーづくりワークショップ」のお手伝いや、「木育トークセッション~これからの木育~」で弊社社長の酒井がパネリストとして参加させていただきました。
久し振りの開催を待ちわびていたかのように、お子様、お孫様連れの方が多く来場され、会場は終始にぎわいを見せていました。
2023.08.02
弊社は卸売がメインで、全国の木竹生産者様から仕入れた商品を、お客様のニーズに応じて、様々に組み合わせて(詰め替えて)出荷しています。
梱包材はもちろん再利用することを最優先に考えるのですが、それでも日々ダンボールが排出されます。
これを定期的に業者さんに回収していただいているのですが、1年ほど前から回収するごとに計量していただき、排出量を管理することにしました。
これによって、月に600kgほど、年にして7tほどのダンボールを排出していることがわかりました。
ダンボールは軽くて丈夫で安価であることから、輸送における重要な資材であり、貴重な資源物でもあるので、無駄にしないようにしていきたいと思います。
2023.05.28
九州から来られたお客様をお連れして、木祖村にある「水木沢天然林」をご案内しました。
水木沢天然林は、樹齢200年の木曽ヒノキやサワラなどの針葉樹の他、ブナやミズナラ、トチなどの巨大な広葉樹も生育しており、針葉樹と広葉樹が混交している非常に貴重な天然林です。
約一時間ほどのコースを歩きながら、沢の水が土の中から湧き出てくる様子を見ていただいたり、天然林と人工林の違いをご理解いただいたり、とても有意義に過ごすことができました。
2023.05.26
第12回木育全国生産者協議会および、第23回お取引先説明会が開催されました。
【日時】:2023年5月26日(金)
【場所】:塩尻市市民交流センター「えんぱーく」
北は北海道、南は九州まで、弊社と取引のある木竹製品を中心とした50社60名ほどの生産者の方々および、塩尻市、林野庁、木曽漆器工業協同組合、塩尻商工会議所、筑波大学、岡山事務所、渋谷三丁目まちづくり推進協議会様を来賓に迎えて開催いたしました。
弊社では、この機会を生産者の方々とのパートナーシップを良好にかつ継続的に維持していくためにとても重要な機会であると考えています。
コロナ禍でここ3年ほどは中止したりリモート開催したりしていたのでなおさらです。
第一部では、弊社の部門ごとの事業報告や課題の報告およびSDGsの取組状況報告を行い、第二部では、筑波大学の宮原克人准教授と岡山事務所の岡山晄生代表の貴重なご講演と、林野庁林政部の石飛法子様に総評をいただきました。
その後の懇親会では、普段メールや電話ばかりで、なかなか直接お目にかかることのできない全国の生産者の方々とお話しすることができ、こういう機会の重要さを改めて実感しました。
2023.05.22
塩尻市立広陵中学校2年生の皆さん20名ほどが企業見学に来られました。
弊社専務の酒井より、この地域の概要や歴史などについて、特にこの地域の特色である漆や漆器産業に関すること、中山道の街道筋であることから宿場町や漆工町が発展し重要伝統的建造物群保存地区に指定されていることなどを説明させていただきました。
その後弊社の歴史や位置づけ、業務内容を説明するとともに、社内の各部門を見学していただきました。
そして何名かには、木育事業の一環で行っている箸作りキットを使ったマイ箸作りを体験していただきました。
皆さん大変興味深く耳を傾け、ノートを取り、さらにはタブレットで写真や動画を撮るなど、とても熱心に見学されていました。
2023.04.21
弊社のパートナー生産者さんを招いて定期的に開催している勉強会。
取扱商品に関する知識を深めることはもちろんのこと、国内のものづくりの現状や国産材利用に関する課題などを学んでいます。
今回は、地元木曽平沢のうるし工房さんにおいでいただき、漆の特性や精製方法、漆器の技法や製作過程などについて、資料だけでなく実際に使われている道具や作品を見せていただきながら、非常に詳しくお話していただきました。